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登録資産は、岐阜県大野郡白川村にある荻町集落、富山県南栃市にある菅沼集落と相倉集落の3つの集落。
登録地域は、登録資産(核心地域)68.0ヘクタールと、その周辺の緩衝地帯を加えた4403.1ヘクタール。
岐阜県と富山県にまたがる「白川郷・五箇山の合掌造り集落(ごかやま)」は合掌造り家屋が険しい山間部の豪雪に耐え養蚕(ようさん)に利用するために工夫された独特な特徴をもつ建築物であること、その集落の自然景観が見事であることが評価されています。扇町条関展望台にて、集落を一望できます。
白川郷と五箇山の合掌造りは、他の日本の農村家屋と大きく違い、独特の造りをしていて、合理的で完成度の高いものになります。【白川郷と五箇山の合掌造り】が世界遺産に登録されたポイントは以下の通りです。
1:日本の他の農家の家屋に比べて構造、内部の仕組みが大きく、屋根は60度もの勾配を持った茅葺きの切妻屋根であること。
2:合掌造り家屋は、小屋の内部を2層から4層にして有効に使っていて、勾配が急な屋根も小屋内部の空間を広くとるためのものです。切妻屋根にして養蚕の作業する場所として、また、餌になる桑の葉を片づけておく場所としても使われ、妻に開く扉をつけて小屋の中に光と風を入れるように工夫され、日本の中でも異例な造りになっていること。
3:屋根の角度が急勾配なことから、筋違いを入れて弱い部分を補って強くしていることは、他の地域では類を見ない技術であること
これらの合掌造りの匠の技が世界遺産登録に大きく貢献しています。
そもそも合掌造りは、江戸時代から始められた養蚕のため、屋根裏に棚を設置したのが始まりと言われています。豪雪による雪下ろしの作業軽減と屋根裏の床面積拡大のため、急な角度を持っている特徴的な茅葺屋根になったと考えられています。 構造上、通常の家屋に比べて天井裏部分の容積が大きくなるのです。そして、その天井裏部分は風通しが良く、盛んに養蚕が行われました。 加賀藩では五箇山の絹を重要な資金源としており、蚕の糞を利用して焔硝の密造を行っていました。
また、合掌造りの屋根はどの家屋も東西を向いています。これは、屋根に満遍なく日が当たるようにするため、集落の南北に細長い谷にあり、南北それぞれの方向から強い風が吹くので、風を受ける面積を少なくするためと言われています。
合掌造りを守る地域住民の連携形式の「結(ゆい)」により、補修や茅葺の葺き替えが30年 - 40年に一度は行う必要があります。屋根の葺き替えには、多くの人手と時間(全て葺き替えるのに二日間はかかる)を要してしまいます。
白川郷と五箇山の集落地帯は、有数の豪雪地帯であることによって、周囲との道路整備が遅れたため、奇跡的に合掌造りの住居構造が残りました。しかし、過疎化や住民の高齢化により、「結」の活動による、合掌造りの維持活動も限界となっている現状があります。
戦後は林野、水源開発の影響、産業の衰退、人口の都市部流出などもあって、多くの家屋が廃屋となった特に御母衣ダム建設の際に、数多くの伝統建築が取り壊されました。その後、伝統的な家屋形式を反故にしてはいけないと近隣住民を中心に資源保存の気持ちが高まることになります。。その後は重要伝統的建造物群保存地区選定を経て、また世界遺産登録後、急激に観光客が増加していきました。近くを走っている(東海北陸自動車道)も飛騨トンネルの完成により2008年に全線開通しておりますが、地域社会の生活と観光地化の狭間で、様々な問題も発生しています。例として、現住建造物問わず心ない観光客が勝手に戸を開けるなど、住民のプライバシーを尊重しない重大なマナー違反等が問題です。
茅葺きの大屋根は約20~30年ごとの葺き替えを必要とする。1軒替え終えるまでには1週間以上の日数と大変な労力を要するため、昔の人々は互いに助け合う「結(ゆい)」という制度に基づき、村人総出で行っていた。現在は森林組合に委託し、職人の手で主に春先に行われます。
白川郷・五箇山の合掌造りは、飛騨地方の岐阜県大野郡白川村の白川郷と、隣接する富山県南砺市五箇山にある合掌造りの集落です。「白川郷」は岐阜県内の荘川流域の呼称で、大野郡白川村と旧荘川村(現在は高山市)にあたる地域です。対して「五箇山(ごかやま)」は、富山県内の庄川沿いにある5つの谷間(赤尾谷、上梨、下梨、小谷、利賀谷)の総称です。「五ヶ谷間」を音読して「ごかやま」と呼ばれるようになったと伝えられています。「白川郷」や「五箇山」と言われているのですが、細かく言うと白川郷の「荻町」と、五箇山の「相倉」、「菅沼」の三つの集落があります。荻町は1976年に、相倉と菅沼は1994年に重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。 なお、名義上「白川郷・五箇山の合掌造り集落」となっていますが、世界遺産に登録されているのはこの3集落の合掌造りのみであり、他の集落のものについては世界遺産には登録されていません。
白川郷は、岐阜県北西、白山の麓に位置している。 山に囲まれており、水田があり、川の流れが静かな山奥の村です。 合掌造り集落は、長く外の世界と隔離された山間部に位置し、桑栽培と養蚕業で生活しています。 家屋は、二重構造に傾斜し、屋根は藁で作られた日本独特の伝統家屋です。白川郷の文化的な面白さは3つあります。
- 長い間外の世界と隔離された山間部で桑栽培と養蚕業にて生活。
- 対家屋は、二重構造に傾斜し、屋根は藁で作られた日本独特の伝統が息づいている。
- 経済的激変にもかかわらず、扇町、子供ノ倉とすることが沼などの町は、伝統的な生活習慣が、彼らの環境的、経済的、
社会的機能にどのように完全に合わせることができるかを示す珍しい好例
これらの点に着目すると観光もより面白くなります。
観光ポイントとしては野外博物館が挙げられます。白川村の各地で使用された"合掌造り"家屋25軒が移転保持されて、博物館内は、お寺や水車、炭を焼くところ、厩舎なども一緒に建てられており、昔の町並みがそのまま保存されています。 染色や織物などの伝統工芸の再現も行われ、直接体験することもでき、そば打ち体験もできます。
豪壮な合掌造りの家屋には民宿を営んでいる家屋も多々ある。必ず事前に予約をし、囲炉裏端でのご主人との会話を楽しもう!
合掌造りの家屋の家先には放水銃があり、11月上旬には、消防訓練のため一斉放水が行われる。水のカーテンが紅葉の村を包み込む様子が美しい。
毎年4月中旬~5月中旬に青少年旅行村で、1月下旬~2月上旬には菅沼で土・日のみ「雪あかり」と呼ばれるライトアップが行われる。静けさと美しさは別格。
豪雪地帯である五箇山の冬は早い。しんしんと降り積もる雪が村を丸ごと包み、銀世界の合掌造り集落は一層趣深い景観を見せます。
白川郷・五箇山の合掌造りは、岐阜県と富山県にまたがっています。冬の険しい山間部の大雪に長い年月に渡って耐え、養蚕するために工夫された特別な特徴を持っている建造物であること、集落の自然景観が素晴らしいことが評価され、世界遺産の中の文化遺産として登録されました。 昭和20年代を過ぎるとダムブームが起き、数多くの合掌造りの家がダムの底に沈みました。昭和40年代の高度成長期に入ると、合掌造りが近代的建築の家屋に建て替えられたり、村以外の地域へと売却されたりし始めました。こうした流れに逆らうように、白川村は誰も住まなくなった合掌造りの家屋を別な場所に解体して移し、立て直して保存して、「白川郷合掌村」として、昭和42年から公開をはじめました。やがて「白川郷萩町集落の自然環境を守る会」が萩町の住民有志によって昭和46年に結成され、合掌造り家屋と景観の保存を目的に、市民憲章として「売らない・貸さない・壊さない」と制定しました。こうした人々の努力の末に、1976年に白川郷合掌造り集落は「重要伝統的建造物保存」に選ばれ、世界遺産に登録されるに至ったのです。
白川郷・五箇山の合掌造りの主な登録物件として、岐阜県白川村萩町集落にある59棟と、富山県南砺市菅沼集落、相倉集落の29棟が登録されています。作られたのは江戸時代の終わり頃から明治時代にかけてだといわれていますが、中には17世紀に作られた物もあるというのですから驚きますね。地域としては、萩町集落の45.6万㎡と菅沼集落の4.4万㎡、相倉集落の18万㎡と、その周辺の緩衝地帯(バッファーゾーン)が登録されています。
この世界遺産は世界遺産登録基準における以下の基準を満たしたと見なされ、登録がなされました。
・ 人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例。
・ 特に、回復困難な変化の影響下で損傷されやすい状況にある場合における、ある文化(または、複数の文化)を代表する
白川郷の荻町、五箇山の相倉・菅沼の3集落からなり、「人類の歴史上重要な時代を例証する、ある形式の建造物、建築物群、技術の集積、または景観の顕著な例」などの基準を満たすものとして、1995年に世界文化遺産に登録された。一帯は日本有数の豪雪地帯であり、周辺地域との道路整備が遅れたことが、合掌造りに特色づけられる独特の文化が奇跡的に残ることにつながったといえます。
白川村では、戦後のダム建設ブームで多くの合掌造り集落がダム底に水没、昭和40年代の高度経済成長時代には合掌造り家屋が村外に売却されたり近代的家屋に立て替えられました。
こうした開発優先の流れに対し、白川村は廃屋になった合掌造り家屋を昭和42年から移築保存を開始しました。昭和47年からは「白川郷合掌村」として公開してきました。荻町住民有志は昭和46年、白川郷荻町集落の自然環境を守る会を結成、合掌造り家屋の保存のため「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章を制定し合掌造り家屋と景観を保存してきました。
荻町集落は昭和51年(1976年)に、すでに国の史跡に指定されていた菅沼集落と相倉集落は平成6年(1994年)に、それぞれ「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、平成7年(1995年)のユネスコ世界遺産への登録につながりました。
※ガイドさんの詳細は後程更新いたします。下記はガイドプランの一例の情報になります。
富山県南砺市に位置する相倉合掌造り集落を中心に、民具類などを展示した16世紀後半築の合掌家屋・村上家や、合掌造り民家を利用した多彩な資料館をめぐり、菅沼合掌造り集落へと足を延ばすプランです。途中には温泉を引いた国民宿舎のほか、合掌家屋を利用した民宿・勇助では、山水を湧かした檜風呂に浸かましょう。五箇山の郷土料理を味わいながら、往時の生活を体験できるのもよいです。荒縄で縛って持ち歩けるほど堅い五箇山豆腐はお土産にぜひ!
民話の世界そのままの風景が情緒をかもす白川郷・荻町集落と、周辺の見どころを訪ね歩きます。最初に訪ねたいのが荻町城跡展望台。眼下に合掌造りの民家が建ち並び、世界遺産・合掌集落を象徴する眺めが圧巻です。重要文化財に指定された和田家住宅は、白川郷でも最大規模の合掌家屋。1300年前から続くどぶろく祭りを紹介したどぶろく祭りの館や、廃村になった合掌造り民家を移築、保存した野外博物館合掌造り民家園にも足を延ばしてはいかが?きっと楽しめること間違いなし!
歩き方マナー
今でも人々の生活が営まれている生きた文化財白川郷では、一般民家の敷地に入ってはならないなど、プライバシーを守った散策を。タバコは指定の場所で吸うなどマナーは厳守。
アクセス |
・JR東海道新幹線で東京駅から名古屋駅まで約1時間40分 交通ルートプラン一例・JR東海道線・名古屋駅→JR高山本線・高山駅→濃飛バスで白川村荻町集落→加越能鉄道バスで菅沼集落→相倉集落へ ・JR北陸本線・高岡駅→加越能鉄道バスで相倉集落→菅沼集落→白川村荻町集落へ |
※北東からの順。
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